大人や子供に「運動」を通して、やり抜くことの大切さや自分との向き合い方、望む姿を手に入れるためのお手伝いをする仕事をしていますが、その中で感じること。
それは、「環境による要因が大きい」ということ。
今回は「環境」というワードに注目してお話してみたいと思います。
当たり前が当たり前でなくなっている。
僕は仕事で人の動き方に注目していることが多いです。
その中でも大前提として普段の姿勢が前後左右・上から覗いて大きく崩れていないことが動作の効率や健康状態を確認するうえで、大切です。
しかし、最近出会う子供達の姿勢や動き方についつい目が向いてしまいます。
下の図は僕が親子向けのセミナーで使用するスライドの一部を抜粋しました。
疲れやすいから動かない、動けない理由が生活の中(スマホ多用、天気の乱高下で外遊びできない、などなど)にあるから活動量が少ない。
きっと、親御さんの頃と現代を比較しても“その差”をイメージできるはずです。。。
一番耳にするのは「しゃがめない」
これは現場レベルで意外と目にします。
あとは「えっ!?」と思わず二度見をしてしまうような姿勢。
特に座った時にすごいのですよ…
いろいろ思い当たることもあるのではないでしょうか?
子供たちの身体そのものに問題はなく、「環境」が運動刺激を奪っている
公園は減り、学校では遊具がなくなり、子どもたちが元気に身体を動かせる場所が減っている現実が実際にあります。
行政の実情はわかりませんが様々なクレームが届くたびに対処を繰り返した結果、現代の形になったのかもしれません。
これは実際に僕が体験したことですが、
僕の息子が最初に通った保育園では入園時は遊具がなく、遊び方がわからず、保育士さん次第な部分がありました。
あとは公園でいえば、雑草が温暖化の影響からか異常に生え続ける結果、そもそも遊べないといった現実もあります。
スマホとの付き合い方も難しい問題ですが、子供からするとついつい時間泥棒されやすい媒体が身近にあることも外遊び機会を減らしてしまっているかもしれませんね。
その結果、子どもたちが身体の使い方を身に付けることができなくなってきているのです。
健全な発育発達を促したい
社会・生活環境の変化により、子供たちが健全に発育発達していくことが難しくなっています。
子供たちの体の変化は、その体に問題があるわけではないのです。
そのため、健全に発育発達を促すための運動刺激や環境を設けていくことが重要となってきますね。
次回はカラダや動きを捉えていく上での枠組みを「木」でイメージしながらご紹介していきたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。