ユニバーサルサロンNEXTキッズ

理学療法士/MORACT/キッズコアコン/キッズコンディショニング/野球/コーヒー/家族/アルビレックス新潟/新潟アルビレックスBB

ナンバ歩きって?

お元気様です。



運動会で息子の走り方が、
「手と足が一緒の行進みたい」
と言われたのでちょっと復習の意味も込めて。。




ナンバ歩き」って言葉知ってますか?




ボクがこの言葉を知ったのは、中学校2年生の時。
部活の先生に教えてもらい、今の仕事に就いてから新たに情報をとりこみ直しました。




この言葉ですが、古来の日本人の本来の歩き方を指し、日本人の歩きの理にかなっているといわれています。古武術の甲野先生がおっしゃられていますね。




江戸時代の飛脚や着物を着ていた日本人がこの歩き方でしたが、明治以降に西洋式の歩き方が入ってきたといわれているようです。




なんば歩きが現在の様式と異なる点は同じ側の手足を同時に振り出すという点です。





当然、同じ「歩く」でも働いてくる筋肉も変わってきます。






現代の歩き方であれば、つま先を蹴り出して歩くため、ふくらはぎなどの比較的小さい筋肉を働かせます。



ナンバ歩きではどうかというと、、、



肩関節と股関節・体幹を連動させ、かかと全体で蹴り出すため、広範囲の筋肉を一度に使います。





つまり、体幹のモビリティ⇒スタビリティが養われることになります。







歩き始めの赤ちゃんを思い出してみてください。






最初から交互歩行はできず、手足同時に1歩を踏み出していませんか?








ヒトの根源的運動でもある正常歩行は主に小脳や基底核、脳幹機能にて発現され、その方法は主に小脳に内部モデルとして記憶・保存されています。



そのため、移動の効率性を高めていく発育発達の過程の中で交互歩行を自然と学習していきます。





特に小さいころは腹圧を調整したコア(体幹)の働きを主に基本動作を習得していくことを考えると、ナンバ歩きは誤った歩行様式ではなく、古来からの体幹レーニングとみることもできます。






親心としては、気になるので修正したくなるかもですが…




自然と消失するまで待ってあげてもよいのかもしれませんね。





もちろん、競技特性や効率を考えて交互歩行を身体が望む時期が来れば、その流れに沿って見守ってあげるのも一つかもしれませんね。




その後はエクササイズ目的で遊びや練習の中で取り入れてみるとか。



実際、陸上の末續選手も練習にかつては取り入れていましたし、僕も中学の時の持久走はナンバ歩きの様式で行っていました。


体感としては余計な力は入らず、スムーズに手足が出るのでリラックスしながら歩くことができます。





僕の教室でも導入してみよっかな。。






子供と一緒に遊んでいると学び直すことも多いから感謝!






From.F.